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十人十色のカエルの子 特別なやり方が必要な子どもたちの理解のために
著者 :落合みどり/宮本信也(医学解説)/ふじわらひろこ(イラスト)
出版社:東京書籍 (2003/8/31)
子どもはだれも一人一人違っていて、みなそれぞれに輝きを持っています。ちょっと変わった子・人と違うことをする子・奇抜な発想をする子はよく「個性豊かな子」と言われます。一方で、困った子・聞き分けのない子・わがままな子と言われる子もいます。しかし、このような子どもたちの中には、みんなと同じようにはできないという発達のハードルを抱えている子がいるのです。
これらの子どもたちは、持って生まれた困難のために人には計り知れない努力をしながら、不安いっぱいで日々を過ごしています。にもかかわらず、彼らの困難を知らずに、甘やかしている・躾がなっていないという評価を下して、厳しくあたってはいないでしょうか? 支援を求めるSOSを、本人なりの方法でたくさん発信しているにもかかわらず……。
この絵本に登場するカエルの子どもたちは、一見ふつうに見えても、発達のハードルのある子たちです。読み進むうちに、そうした子どもたちの抱えている困難を知り、それぞれの困難に対応したやり方の必要性についてご理解いただけることを願って、本書は作られました。巻末には、これらの裏付けとなる簡単な医学解説もあります。
まず、彼らの目線に立って状況を見直すことから皆さんが学び始めることを、本書は期待しています。
大人にも子どもにも分かりやすい発達障害の入門絵本です。
すべての人に得意・苦手、心地よい・心地よくないがあり、それを知り認めてお互いにフォローができたなら、すてきな世の中になるのではないでしょうか。
梅雨のインドアのひとときに読んでいただきたい一冊です。

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